熱く燃ゆる

夜、メンバーと林道へと向かった。この日行くのは、初めての場所。
コースは短いけどと先生は事前に言っていた。

コースにたどり着き、早速走ってみる。
あっという間にコースは終わった。
先生の言うとおり、短かった。
でも・・
とても走りやすかった。
地面が荒れていない。コースも広すぎず、狭すぎず。
だから走るコースになっている。
この道は素直なんだ。
だから、自分の欠点がよく分かる。
素直な道なのにうまく走れない。
それは自分の腕が未熟だから。
コースのせいにはならない。

シートベルトに動きを妨げられる。
だから、窮屈な走りになってしまう。
それは、体の使い方が間違っているわけだ。
上体をつっこませている。
でも、始動は腰なのだ。
腰から動かしてないから、シートベルトが邪魔だと感じてしまうのだ。
もっと腰を使え。

カーブをうまく曲がれない。
カーブを迎えると、ブレーキとギアチェンジをするから、あわててどたばたしてしまうのだ。
そこには運転のリズムなど、欠片もない。
カーブでもリズムをおろそかにしちゃいけない。
もっとリズムを感じて走れ。
そのためには、ブレーキとギアチェンジを連動させないといけないのだ。
ポンピングブレーキは2度に限定。2度目のすぐ直後にギアチェンジ、2速から1速へ。
まずは、統一した動き、すなわち、決まったリズムを作り出してみる。

下りは流しだったから、そこで何度もブレーキからギアチェンジを練習してみた。
だんだんとリズムができてくる。

露わになってきた欠点を何度も修正。

どたばただったカーブでの動きがじょじょにましになってくる。
腰を使い、そしてリズムを生み出そうとしている。

カーブの前での減速がきれいになっていく。
「止まる」ができるようになっていくことで、ようやく
アクセルを踏むことに躊躇が消えてくる。

「止まる」が上手になっていくごとにその分、アクセルを踏めるようになっていく。
直線とカーブ、共に。

アクセルを踏むととても気持ちよかった。
ずごごごごごごご!

突き抜けていく感覚が僕を襲った。それはアドレナリンが沸騰するような感覚。

これ以上踏みすぎたらコントロールができなくなる。
そのギリギリまでを集中して見極める。
判断を間違えたら、車はおしゃかに、下手したら死ぬ可能性だってある。

それでも、もっと速くと意識する。

速く前へ進みたい。

単純なことなのだけど、いや、だからこそとても気持ちが良いんだ。
これは人間の足では生み出せないスピードなんだ。
人間の機能をはるかに超えた世界。
だから危険なのだけれども、だからこそ、憧れる。
人間の能力を超えたマシンをコントロールする。
だから、車はおもしろいって僕はこの日感じた。

練習を終えた帰り道、街での運転が楽に感じた。
集中力が身に着いている。
アクセルを踏めるようになっている。
インを突けるようになっている。

それと、運転の姿勢に安定が出てきた。どうしたらもっと腰を動かせるか、工夫していたらそうなっていた。腰がよく動く上に足元も定まっているから、反応が素早くなっている。

おおっ、なんかすごいじゃないの。

自分の変化を少しずつ客観的に感じられるようになってきている。

でも、何が一番すごかったって、
熱くなれたことだ。
もどかしく溜まっている何かがごごごごごと少し煮えたぎることができたことだ。

そう、今日は
マグマ!
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by postmanda | 2009-05-10 06:21


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