送りハンドル

前日、僕はハンドルさばきを研究していた。

僕は10時10分の握りの位置に固執していた。
酋長がいつも10時10分で握って運転していたこともあったから(そう見ているだけであって本当は違うのかもしれない)。

でも、インプレッサ兄弟の兄貴Rは、ハンドルの握りの位置を臨機応変に変えて回していた。走りの状況に合わせて。
スピードを出せて走れているのは、だからなのかなと思った。

それで僕が思い出したのが、送りハンドルである。

送りハンドルとは、腕を交差させずに両手でハンドルを持ち替えながら回すステアリング操作方法だ。
送りハンドルを使うことで、ハンドルさばきにも幅が広がるんじゃないか。
そう僕は思ったのだ。
よしっ公道でいきなりやるのは怖いからあとはどこか駐車場とかで練習かな・・・

次の日、僕はまた峠を走りに行くことになった。
ヒデミさんが買った車・パルサーの試走をするために。
僕はインプレッサに乗り、酋長が操るパルサーの後を着いていく。
一般道から峠へと入っていく。

10時10分に固執しない臨機応変なハンドルさばき。
それだけを意識してみる。

おおっ、カーブがなんて曲がりやすいんだ。
カーブを走る不安定さを感じないのだ。
不安定さがなくなるから、その分カーブでもアクセルを踏める。
だから、スピードを出せる。
パルサーからそんなにはなされない。

でも、まだきついカーブでは、体が不安定になる。
まだハンドルさばきが足りてないんだ・・・
臨機応変さに幅をもたせないと。
きついカーブにも対応できるだけの。
僕は、送りハンドルに挑戦してみた。
といっても、そのまま正直にやるわけじゃない。
送りハンドルの要素を入れてみたのだ。
送りハンドルは、ハンドルを「引き下げる回し」と「押し上げる回し」から成り立っている。
僕は昨日の研究でそう分析した。
だから、ハンドルさばきに「引き下げる回し」と「押し上げる回し」を入れてみる。

きついカーブには、「引き下げる」と「押し上げる」強い力が必要なんじゃないかって思ったんだ。

強い力を加えてから、後は細かくハンドルを回して調整した。

すると、きついカーブも対応出来てきた。
だから、ここでもアクセルを踏む込むことが出来る。

おおっ!

カーブの怖さがだいぶ減って・・・怖さよりもむしろ、

カーブが楽しくなってくる。

カーブを曲がっていくことが楽しいぞおぉぉ。



この日は、酋長の走りから大きくはなされることはなかった。

ただ、いつもの峠よりも道は優しめ。

もっと、きついカーブではたして、僕は対応できるのか・・・

そのためにも送りハンドルをものにしようと思った。
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by postmanda | 2008-12-03 19:39


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