漫画教室8・7

漫画教室はこの日もしずくちゃんを描くことになった。

マイちゃんの絵を見ると、先週よりも各段に上手くなっている。

それもあたりをつけて顔を描くようになったからだ。

気になったのは、顔が丸になれていないところ。


どうやったら、綺麗な丸を描けるのか、僕はいろいろと描き方を試してみた。


その中で気になったのは、その場にいたナツヨさんからの言葉。

「コウキくんの描くときの姿勢はすごくいいね」

言われてみると、僕は絵を描くとき、背筋をぴんと伸ばす。これは腰を痛めないようにするためだ。

でも、それは絵を描くのに適した姿勢なのだろうか?

ドラムだって、ピアノだって、演奏するときは前傾姿勢になる。

肩を使うためだ。

絵だって同じじゃないか?


僕は丸を描き続けた。

丸を綺麗に描けたら、タッチが丁寧になることにつながる。

それには絵を描くのに適した姿勢を探すことが大事になる。

でも、その姿勢を見つけたとき、マイちゃんに教えるべきなのか。

そんな葛藤も出た。

描きやすい絵のフォームを探せても、ドラムで肩を使った叩き方を練習していなければ、効果が出ないのではないかと思ったからだ。
今はまだ型にはめこまずに自由に描かせる時期なのではないか。

そんな葛藤の中、マイちゃんが僕の円の描き方を見てきた。

「そうやって円を描くんだ」

一発で円を描くのではなくて、丁寧に丁寧に少しずつ円を描く。

そうした円の描き方をマイちゃんは目で見て学んだ。

目で見て分かったマイちゃんは、丁寧に円を描くようになった。

僕は難しく考えすぎていたのかもしれない。

目で見て盗む。マイちゃんはそれをしただけでまた絵が上手になった。



絵を上手に描くのには段階がある。

僕はその段階をすっとばそうとしていたのかもしれない。

そして、目で見て分かってもらい、感覚的に理解してもらう。

絵を上達させるには、口で言って理解させるのではない。そのときの状況を適切に踏まえ、感覚的に理解してもらうことを意識しつつ、もっと絵が上手になる方法を探していく。
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by postmanda | 2008-08-08 01:48


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