見捨てられる

運転の練習を終えた。僕の練習はたった5分で打ち切られた。まだ、駐車場で練習するレベルじゃないと先生から言われた。
その日の夕方、僕は先生に呼び出されてこう言われた。
「教習所に見捨てられたな。おまえに時間を割いて教えても無駄だから、甘くして合格させてもらったんだ。甘えさせるということは、見捨てれるということだ。おまえの人生は見捨てられたことばかりなはずだ」
そう言われて、僕は過去を振り返った。

中学時代、学校に通えなくなった僕を両親はそのまま家にいていいとして、放っておいた。
学校に通えなくなった僕はそのまま見捨てられたのだ。

社会人になり、就職した僕は編集部に配属されることになった。
会社での花形部署だ。
そこでも、周りと比べて仕事ができず、迷惑をかけ続けた。
その結果、編集長が僕の記事を見ることになる。
しかし、編集長は編集の仕事を経験したことがない素人だ。
素人が僕の記事を見るというとてもぬるい環境の中で、僕は仕事をすることになった。
編集の仕事がろくに出来ない僕は、上司から見捨てられ、それでいて、断れない立場にいることから多くの仕事をまわしてきた。
ただ、仕事量が圧倒的に多かったから、僕はこの甘い環境から抜け出したいとは思わなかった。
編集長から他のデスクに変えて欲しいと、自分からは言わなかった。甘やかしに甘えていたのだ。

甘えた環境で育ってきた僕は、これから命の責任がまとう車の運転を練習することになる。

甘やかそうとせずに、一生懸命に真剣に取り組める自分になれる機会であり、試練だ。

これからはハードな日々になるだろうけど、人生のやりお直しだと思ってがんばる。
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by postmanda | 2008-07-14 15:53


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